「人工芝って、いつ張り替えるのがベスト?」
「人工芝はどれくらいもつんだろう?」
そんな疑問をお持ちの方へ。
人工芝はお手入れの楽さから人気が高く、弊社施工でも実際に人工芝を選ばれる方が多いです。さらに、最近の人工芝は質も高く見た目も天然芝かと思うほどリアルなものが多いので、「できるだけ手入れの手間が少なく、綺麗なお庭を保ちたいな」と考える方にはぴったりです。
ただ、人工芝は一度張ったら永久に使えるわけではありません。
張り替え時期の目安や劣化のタイミングを知って、長期的に快適なお庭づくりの参考にしてみてください!
この記事ではこんな疑問にお答えします
- 人工芝の張り替え時期の目安は?
- 人工芝の寿命はどれくらい?
- 10年後の人工芝はどうなっている?
- 人工芝を長持ちさせる使い方・メンテナンスのコツは?
- 天然芝と人工芝、どっちがコスパ良い?
人工芝の張り替え時期は?どうなったら張り替え?
人工芝は、7〜10年程度での張り替えが目安とされています。
ただし、この目安はきちんと施工された場合の話です。
特に、専門の施工業者に依頼して、整地や排水、固定などがしっかりされている場合は、7〜10年と長持ちしやすくなります。
一方で、DIY施工の場合は劣化が早まることも。施工ミスや下地の不備によって、3〜5年ほどで芝の浮きや剥がれが目立ち始めるケースもあります。とくに防草シートを敷かずに人工芝を敷いてしまい、人工芝の隙間から草がぴょこぴょこ生えて芝が浮いてしまい、張り替えせざるを得なくなるなんていうことも。
また、ホームセンターなどで市販されている人工芝は、比較的安価な製品が多く、耐久性や紫外線対策が十分でない場合も。
そのため、素材の品質によっても、寿命には大きな差が出ます。
▼張り替えのサイン
- 芝が抜けてくる
- 色あせてきた
- 水はけが悪くなった
- クッション性がなくなった
- つなぎ目が剥がれてきた
- 芝が浮く
こうした症状が見られるようになったら、人工芝の寿命が近づいているサイン。
部分的な補修で済む場合もありますが、全体的な劣化が進んでいれば、張り替えを検討するタイミングかもしれません。
そもそも人工芝の寿命はどのくらい?
人工芝の寿命は、平均して7〜10年程度が目安とされています。
ただし、この数字は整地がしっかりしてあることと、施工品質と人工芝のグレードによって大きく変わります。
- 専門業者による正しい施工
- 高耐久・UVカット機能のある人工芝
- 排水性や下地の整地の仕上がりが良い場合
このような条件がそろっていれば、10年以上美しく使えることも!
【人工芝のグレード】一般向け人工芝とプロ仕様の違いとは?
最近では、ホームセンターや通販サイトでも「UVカット」「高耐久」と表記された人工芝が数多く出回っています。
ですが、実際にどの程度の耐久性があるかまでは明記されていないことが多く、一般の方には見極めが難しいのが現状です。
一方、プロが使用する人工芝の多くは、以下のような専門的な耐久試験をクリアした製品なのです。
- 紫外線による色あせへの強さを測る グレースケールテスト
- 摩耗や踏みつけに対する耐性を調べる 摩耗試験(耐摩耗テスト)
これらの試験に合格した製品は、長期間使用しても色落ちしにくく、芝が寝にくいなど、見た目の美しさを保ちやすいのが特徴です。
長持ちする人工芝を選ぶポイント
DIYで施工する場合は、こんなポイントに注目して人工芝を選んでみると長持ちする可能性が高くなります。
- UVカット加工の有無
- グレースケールテストや摩耗試験をクリアしているか
- 芝が抜けにくい裏面構造か
- 信頼できるメーカーまたは施工業者が扱っているか
耐久性に優れた人工芝を選び、適切に施工・メンテナンスを行えば、人工芝は長期にわたって快適なお庭空間をキープすることができます。
ただし、高耐久のものはお値段もそれなりに上がります。専用のメーカーのものでも機能や芝の柔らかさによって2倍以上の金額差が出てくるので、金額とのバランスをみながら選ぶのがよいでしょう。
参考:メーカーの芝のグレードによる金額差
金額の目安(1m×10m) | |
比較的安価なもの | 約20,000円 |
高機能なもの | 約49,000円 |
人工芝10年後の状態は?
人工芝を設置してから10年が経つと、見た目や使い心地にさまざまな変化が現れ始めます。
どれだけ丁寧に使っていても、紫外線・風雨・摩擦などの影響による経年劣化は避けられません。
▼施工後10年後に見られる人工芝の主な変化
- 芝の色あせ(特に日当たりの良い場所)
- 芝が寝てしまい、見た目のふんわり感がなくなる
- クッション性の低下(踏んだときの弾力がなくなる)
- 芝がところどころ抜ける、毛が痩せてくる
- つなぎ目や端がめくれてくる
特に、DIYや安価な人工芝の場合は、こうした劣化が5年以内に目立つこともあります。
一方で、プロ仕様の高耐久人工芝を使い、きちんと施工・お手入れをしている場合は、10年経ってもまだ「それほど気にならない」というケースも。
人工芝の張り替えの手間・費用は?
人工芝の導入を検討する際、将来的な張り替えの手間やコストは気になるポイントの一つです。
張り替えには、自分で対応する方法(DIY)と、専門業者に依頼する方法の2つがあり、
それぞれにかかる作業の負担や費用感は大きく異なります。
ここでは、それぞれのケースについてわかりやすく整理してみました。
内容 | DIYの場合 | 業者依頼の場合 |
材料費(人工芝代) | 1㎡あたり1,000〜3,000円 | 1㎡あたり1,000〜3,000円(業者が選定) |
工賃 | なし(自力作業) | 1㎡あたり3,000〜8,000円前後 |
合計目安(10㎡あたり) | 約1〜3万円 | 約5〜10万円前後 |
※使用する人工芝のグレードや下地の状況によって金額は変動します。
DIYの場合は、施工精度や素材によって耐用年数が短くなるケースも多く、結果的に張り替えの頻度が増える可能性もあります。特に最初の整地段階はなかなか素人には難しいため、金額を抑えたい場合は整地までを業者に任せて防草シートと芝を張る作業はDIYで行う、という方法もあります。
「一度の費用」だけでなく、「将来的な交換回数(コスト)や労力」も含めて、どの方法が自分に合っているかを検討するのがおすすめです。
人工芝を長持ちさせるメンテナンスの方法
「人工芝=手入れ不要」と思われがちですが、ちょっとしたケアをするかどうかで寿命は大きく変わります。
ほんの少しのメンテナンスを習慣にするだけで、見た目も機能も長持ちし、張り替えのタイミングをぐっと先延ばしできるので、ぜひ取り入れてみてください。
基本的な掃除・お手入れ方法
❶落ち葉やゴミはこまめに除去
→ ゴミが張り付かないように、ほうきやブロワーでささっと払うだけでOK!
砂ぼこりが気になるときは、ホースで軽く水をかけるだけでも◎
❷芝が寝てしまったら、ブラシで立て直す
→ 固めのデッキブラシなどで優しく逆立てると、ふんわり感が復活します。
❸汚れが目立つ部分は水洗い or 中性洗剤で軽く洗浄
→ ペットの排泄物なども、放置せずすぐに洗い流すと◎
人工芝を長持ちさせるために気をつけたいこと
こんな使い方は人工芝を痛めてしまう原因になるので気をつけましょう。
重たい家具やプランターを同じ場所に置きっぱなしにしない
→ 長時間重いものを乗せていると、芝がつぶれて戻りにくくなります。
雑草は小さいうちに抜く
→ 防草シートを敷いていても何年か経つと人工芝の繋ぎ目から草が生えてきます。雑草は小さいうちに抜いて人工芝が浮くのを最小限に抑えましょう。雑草の根がしっかり張ってから抜くと、整地が崩れ人工芝が浮く原因となります。
排水不良がないかもチェック
→水が溜まりやすくなると、芝が浮いたり劣化しやすくなります。
人工芝の張り替え時期のまとめ
人工芝を検討・導入するうえで、張り替え時期の目安や費用などを知っておくと安心です。
▼この記事のまとめ
- 人工芝の寿命はおおよそ7〜10年(条件によっては短くなることも)
- 劣化のサインを見逃さないことが交換タイミングの目安に
- 日常のお手入れで寿命を延ばすことも可能
- DIYか業者依頼かで費用・手間・耐久性に違いあり
長く快適に使い続けるためにも、見た目やコストだけでなく「将来的なメンテナンス」も視野に入れた選択が大切です。
ぜひ今回の記事を参考に、ご自身に合った人工芝の使い方をじっくり検討してみてくださいね。